『ヴィパッサナー瞑想』
私がヴィパッサナーに参加した理由は
自分と向き合い静かな日を
過ごしたくなったからです。
10日間の聖なる沈黙後
他の参加者とお話をしたときに
人それぞれ感じ方が違いました。
あくまでここで書く事は、私個人の考えで
これから参加する方は違うことを
思うかもしれません。
色んなことを調べずに
まず参加してみた方が自分なりの気づきが
多いと思うので、参加を検討されている方は
読まない方が良いかもしれません。
ヴィパッサナー瞑想では他の参加者と
10日間お話をすることが出来ません。
「聖なる沈黙」といわれます。
身振りや手振りの合図、メモ書き
いかなる形のコミュニケーションも
禁じられています。
(私は思わず会釈をしてしまいましたが)
細かい戒律に関して知りたい方は
ヴィパッサナーのHPをご覧下さい。
ヴィパッサナー瞑想では自分の体に
ひたすら意識を向けて、頭頂からつま先まで
感覚を研ぎすませていきます。
あぐらで、背骨を伸ばして、前を向いて
動かない状態で座っているのに
頭のてっぺんで何かを感じとることは
私にとってはとても難しかったです。
何も感じないパーツに
このまま意識を集中させ続けたら
そのうち、スーパーサイヤ人や
ハンターハンターの登場人物みたいな能力が
使えるようになるんじゃないかって
くだらないことに意識が飛びまくり。(笑)
眉間のザワつきがすごくて
掻きたくて仕方がありませんでした。
小さい頃からたまにこういうことが
起こりますが、今回の瞑想中は
自分の感覚に集中しているので
頻繁に起こったんだと思います。
刺激がないため
意識が色んなところに飛んで
瞑想どころか、妄想し放題です。笑
自分の集中力のなさに嫌気がさしました。
「意識がどこかに飛んでいく事は
自然なことで、これによって
がっかりしてはいけない。」
とゴエンカ師は言い続けます。
ヨガの練習をしていても一緒だなぁと。
体が柔らかい日もあるし、バランスが
取れない日もあります。
そんな事は一切気にせず
ただ練習を続ければいいと
普段自分がお客様にお話していることです。
ここでも身をもって実感。
10日間瞑想を練習して
得られたことの一つに
意識がどこかに飛んでも
体に戻ってくる時間ははやくなりました。
約5年半前、インドのケララにて
シヴァナンダヨガTTCを
修了しているのですが
偶然にもそこで一緒だった日本人が
同じタイミングでヴィパッサナー瞑想に
参加していました。
彼女はコースに参加するのが4回目で
私が瞑想中に集中力を切らして
目を開けた時も、講話中も
彼女はピクリとも動かず
人って練習を積むとあんなに動かないで
いられるんだなーっと良いものを
見せてもらいました。
シヴァナンダヨガのTTCを終えて
イニシエーションを受けると
スピリチュアルネームと
自分のマントラを授与されます。
まだまだ私にとっては、集中する対象が
自分の感覚ではなく、そこで授かった
マントラの方がやりやすいと思いました。
朝4時起きで、19時から20時20分位までは
講話の時間です。
ゴエンカ師の録音テープが流れます。
個人的には録音テープだと
伝える先生の主観が入らないため
教えがズレることはないと思うのですが
キャッチしにくかったです。
ヴィパッサナーの講話は、ヨガ哲学と
大学で勉強した心理学の話がリンクしていて
「他の先生はこんな言い方をしていたなー」
と記憶が蘇りつつも眠気と格闘。(笑)
もしくは、パズルのピースみたいに繋がって
意識がそっちに飛んで
その後を聞き逃していました。
サンカーラとヴァーサナー(テープでは
確か違う言い方をしていましたが
筆記禁止だったため忘れちゃいました。笑)
の話が主で、瞑想中は考え方の癖が
何度も現れることに気がつきます。
刺激が少なく、心が静かな分
普段感じ取れていないことに
気がつくことが出来ます。
更に、私の場合、静かに座っていることより
人とコミュニケーションを取らない
ことの方が、きつく感じました。
必要のないおしゃべりがない分
時間を有効に使えて心も平穏でいられます。
しかし、何かイレギュラーな出来事が
あったとき、非常に困ります。
消灯時間直前に
ドミトリーにゴキブリが出ても
お手洗いで用を足している時に
扉の下からカエルが中に飛びこんできても
誰かに話したり
協力してもらうことは出来ません。
これはまだ自分が我慢すればよい話ですが
参加者が怪我をしたり
配膳をひっくり返したことに気がついても
手を差し伸べることは出来ません。
自分一人だと思わないといけないのに
モヤモヤが止まらず。笑
DAY9の午後、沈黙から解放されてからは
「あの時はごめんなさい。」
「ありがとう。」
とか、溜め込んでいた想いが
皆さん、爆発していました。
沈黙していたからこそ
人の温かさをより一層感じられました。
携帯没収のためあまり写真を
取れなかったのですが
返却されてから撮った写真です。
奥の青い屋根の建物が女性ドミトリー
奥のグレーの建物が男性ドミトリー
真ん中が瞑想ホール
手前はボランティアスタッフの小屋です。
写真では見えないですが
真ん中は男女が行き来できないように
紐が張ってあります。
ヨガのインストラクターじゃなくても
健康な方であればどなたでも
参加することができます。
詳しくはこちらです。
瞑想をしてみたい方は
検討してみてもいいかもしれません。
行かれた方は感想教えて下さいね。